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2014年4月16日 (水)

928から930へ

04161 地味に忙しいので、貯めていたというか時間をかけて弄っているネタを少しずつ放出。今日のはポルシェのエアフロセンサを改造する話。

 最初のグラフは1985年式930に付いていたベーン式エアフロセンサの出力特性と、何年式か解らない928用として4,000円で買った同じ形のエアフロセンサの出力特性。
 930の方は明らかに直線だけど、928の方は対数なのか良く解らんけどベーン式の流量特性をこの段階で補正して居るんだろうなあ・・・と思われる曲線に成っている。
04162  このエアフロセンサは単純な知的好奇心から買ったのだけど、小改造で930用に成りそうだったので改造してみた。
 大ざっぱに言えばボリュームの軸に板が付いている。格好良く言えばベーンの角度をポテンショメータで検出している。そのボリュームの特性が930は「B」で928は「A」とか「C」みたいな感じな訳だ。
 電子部品のボリュームは抵抗体その物で実現している事が多いけど、BOSCHは凝り性だからかハイインピーダンスの抵抗体を、複数のレーザートリミングした低インピーダンスの抵抗で定位置に配置していくような構造に成っている。
 そして低インピーダンスの抵抗を全部削り取ってみたら解ったのだけど、928の高インピーダンス抵抗体自体は直線の特性だった。と言うことは低インピーダンスの抵抗を930と同じ物にすれば同じ特性が得られるはず・・・。と考えてやり直した回路が2番目の回路図。
04163  機械屋さん的には、船のラインを書くような弾性のある自在定規を、ポイントポイントで鉛の錘や釘で押さえていく様な感じ。この場合の高インピーダンスは低剛性に等しく、低インピーダンスは高剛性に等しいと考えたらイメージ的に合う。もっと解らんか(笑)。
 で、出来上がったのが最後の写真。抵抗体の痛んだ溝を避けるように、摺動子の位置を変える修理も同時に行った。
 時間が出来たらこれに交換して走ってみよう。そう考えながらふと気がついたのだけど928用として修理して売った方が良かった。930のエアフロはコア返却で5万くらいだけど、928用はコア返却でも14万くらいするらしい。ブラストでもして小綺麗にして928仕様で売りさばき、自分用はもっと安いBMW用とかをベースに作ったら良かった。。。もう遅いけどね。
 本当にやりたかったのは、非接触のホールセンサタイプを内蔵すること。でも良いのが見つからなかったのでホールセンサタイプは次回のお楽しみに。

 今日はランニング。一昨日と同じコースを走った。このコースだけど18km有った。一昨日はペースが遅かった訳じゃ無かった。予想よりも距離が長めなので、あまり頑張りすぎないように徐々に体を慣らしていこう。

ラン 18km

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コメント

造船設計で線図を書くときに使用するのはバッテン(batten)といいますよ。

投稿: | 2014年4月17日 (木) 05時47分

 そうです、それです。見たことは有るのですが名前を知りませんでした。ありがとうございました。

投稿: みつやす | 2014年4月17日 (木) 08時20分

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