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2013年11月27日 (水)

パワーチャック仕様

1127 今日は仕事ネタでパワーチャックの話。開発コード「グルグル君」として極秘に(笑)開発が進められた小型CNC旋盤、現在は絶賛販売中?なのだけど、それの専用機バージョンでパワーチャック仕様が出来た。
 グルグル君は元ネタが中国製の機械なので大した精度は出ない。一般的な工作機械ほどの耐久性も無い。だから夢見がちな個人ユーザーには向かないかもしれない。
 ところが仕事となると話は別で、世の中の全ての仕事がミクロン台が必要な訳じゃないし、24時間10年間稼働させる訳でも無い。必要な結果を最低のコストで出せば良い。と言うことで意外にも仕事で使うユーザーが多くて、その流れで専用機への改造まで始まってしまったという訳。

 一般に専用機をその手のメーカに依頼すると、単品で設計して製作するわけだから直ぐに数百万の単位に成ってしまう。それがかなり単純な機能であっても数十万では済まない。
 そんな仕事ユーザーの思惑と、そろそろ儲かる仕事をしていこう?と考え始めた私の思惑が一致して、今回の専用機の話がスタートした。
 今回の2台は両方ともパワーチャック仕様。三爪のパワーチャックをテール側に付いたロータリシリンダが拡縮させる。シリンダはパワーも要らない事からエア駆動。
 写真では特殊な生爪を装着している。モザイクをかけているのは特定の客先向けという面も有るけど、自分なりに改善の余地がかなり有って公表したくない気持ちが強いから。
 そんな中途半端な物を売るのか?と怒られそうだけど、納期とかコストとか有るわけだし、従来型に比べたら恐ろしく低コストな専用機の1号機な訳で、それに完璧さを求めていたら何時までも世に出せない。と言う現実的な理由も有る。
 本当ならこれで冬のボーナス相当額くらい儲けるつもりだったけど(笑)、最初の見通しが甘くてえらく時間が掛かってしまった。それに主軸廻りに付くアダプタ類をまともな工場に頼んだのだけど、まともな精度で作ってくれた代わりに涙が出そうな請求が来てしまった。
 次の話がくるまでになんとか改善して、次こそは春のボーナスを獲得したい、ハハハ。

 色々と問題は有るし月末までの仕事があと2件残っているのだけど、取りあえずパワーチャックの最後の部品を発送したので一旦リセット。プールに行って伸び伸び泳いできた。
 あまり難しい事は考えずに泳いだ。とは言ってもダラダラ泳いでも飽きてしまうので、前半はドリルで後半は長めのスイム。後半のスイムは力が抜けて良かった気がする。

スイム 2.5km

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コメント

一日2回、10年で7300回の、伸縮管の繰り返し回数を連想しました。私の場合、ドリドリ君でさえも、宝の持ち腐れになりそうです。また、使いこなす意味でも使用頻度が少なければ上達もしませんね。とどのつまり、たまにしか使わないので、ワンオフで、作ってくれる人が、身近にいることが、何よりかと思っております(o^-^o)

投稿: ラ・モート | 2013年11月28日 (木) 17時25分

 そう言う考えは感心しませんねえ。有り金はたいて新車を契約し、1回しか使わない道具を何種類も買い込む様でないと、日本経済は回りません。

投稿: みつやす | 2013年11月28日 (木) 19時26分

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