KHのレギュレータ
今日は来客が2組有った。最初は広島の変なオッサン親子で、遊びにと言うかポルシェを冷やかしにと言うか、はるばる広島からバイクでやって来た。
外で車を見ながら話をしていたけど、直射日光があまりに強かったので納屋の庇の下に退避しながら色々とお話。
そっちが着替えて帰ろうとしたタイミングで、今度はモータ屋さんの営業の人が来た。インバータの方はどうでしょうか?と聞くので、そっちは通販屋さんの方が安いからそっちにすると言ったら、少し悲しそうだった。でもうちも商売だから、価格差以上のメリットを提示して貰わないと採用は難しい。
そんな中でゴチャゴチャやっていた作業の一つがこれ、KH250?のレクチファイヤとレギュレータらしい。KH250なんて私が大学の頃に、龍谷の岡崎が乗っていたヤツだ。丸タンクのRD250と同じ時代じゃ無かろうか?
その頃のヤマハはチリル式でフィールド制御だったけど、カワサキは常時発電に半導体による短絡式レギュレータを装備していたと今になって知った。
色々と思想に違いがあって面白い。そう言えばこのレギュレータのケース、マッハのヤツもこれと同じだった様な気がする。配線とかコネクタは違うかも知れないけど、基本的な構成は一緒。
三相交流発電機の出側にこのレギュレータが付き、それと並列にダイオード6個に依る三相ブリッジのレクチファイヤが付く。
良くある一体型はブリッジの後をサイリスタで短絡しているけど、このタイプは交流側を制御するので同じでは上手く無い。
と言うことで、急ぐので流用でも良いと言われて居たのだけど、良い流用品が無くてオリジナルケースの中に新しい回路を入れ込んだ。急ぐのはもしかして来週の淡路のミーティングに出るためだろうか?
固い樹脂のモールドから発掘したので確実な情報では無いけど、オリジナルはパワー素子が2個で2相分しか制御されていない感じ。それに対して新作は三相全部を制御するので、少しは制御性が上がるかもしれない。
でも、制御線の電圧降下とか基本部分のメンテがきちんと出来ていないと、いくらレギュレータが100%の性能を発揮しても、トータルの制御は滅茶苦茶だったりする。この辺りの車体側の重要性を理解してくれる人やバイク屋さんは意外と少ない。
レギュレータを良いのに変えたら良くなると思っていたり、こことここの電圧を測って下さいと連絡したら急に応答が無くなったり、そう言う人は意外と多い。それじゃ何時まで経っても治らんと思うのだけど、全体を見ることの重要性を説明して納得して貰うのは難しい。
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コメント
ポルシェなかなか手強そうで良いですなぁ。
完調になったら試乗させてください。
右シフトに乗るのは30年ぶりくらいなので動かせるかな?
門司から下関の間は大渋滞で油温は100℃、大型トラックの脇を苦労してすり抜け、このまま国道2号線だと暑くて死にそうだったんで、山口から中国道で帰りました。
涼しくて良いのですが、トンネル内が結露なのか、ビショビショでした。
投稿: 楽々園の秀 | 2013年7月23日 (火) 10時21分
三相全波整流レギュレーター
写真から最適化された様子が見えました。
さっそく白いビスが役立ちましたようで
投稿: 山向こうの住人 | 2013年7月23日 (火) 11時22分
>楽々園の秀 さん
細かい問題は普通に山積してますが、一番大きいのはミッションです。業者に出すと50万くらいはかかりそうなので、リフトを用意してシンクロとかシフト関係の最低限の部品を買って・・・それでも30万くらいはかかりそう。
着手まで年の単位でかかりそうなので、それまではダブルクラッチの技術を磨くしか無いです。
>山向こうの住人 さん
はい、例のビスを使いました。全然減った気がしませんけど(笑)。
レギュレータ単体は動くように成ったのですが、車体側も同様に劣化している筈なので、それなりのスキルのある人が作業してくれる事を祈るだけです。
投稿: みつやす | 2013年7月23日 (火) 12時22分