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2012年4月 6日 (金)

Z軸の話

0406 数日前にねじ切りの時の面粗度とZ軸の送り速度の事を書いたらメールを貰った。今日はついでなのでちょっと書いておこうと思う。
 私はNC旋盤の使い手でも無いし、数千万の旋盤を設計している優秀な人間でも無い。だから変な内容も有るかもしれないので適当に読み流して欲しい(笑)。

 例として写真のM16xP1.5のネジを切る場合を考える。市販のホルダを買ってきてカタログ通りの周速で削ろうとしたら100m/min.と書いてあったとすると、その場合の主軸回転数は100x1000÷16÷π=1989rpmと成る。
 1989rpmはミニ旋盤でも出せる主軸回転数なので円筒切削の場合は問題ない。実際にかなり綺麗な面が出せる。しかしこの周速のままでピッチ1.5mmのネジを切ろうとすると・・・
 ネジの理論から主軸が1回転する間にZ軸が1.5mm動く必要が有る事は直ぐに解る。すると主軸回転数が1989rpmの時に必要なZ軸の移動速度は1989x1.5=2984mm/min.が必要に成る。Gコード的な書き方をすればZ軸がF2984で安定して動く必要が有る。実用的な値がF2984なら最大値ではF5000位の能力は必要に成るかもしれない。
 数千万の機械なら当たり前だろう。数百万の卓上NC旋盤でも可能な範囲かも知れない。しかしドリドリ君とかグルグル君の価格帯は数十万円。この価格の機械でS45Cにピッチ1.5mmのネジを切り、さらにF3000で送るのは難しい。。。と言うお話。

 まあ価格とのバランスの話なので、Z軸に高価なサーボを付けてF5000を謳って100万で売っても悪くは無い。でも設計者として機械本体の剛性とか精度とかのバランスを考えると、今のあたりが妥当な着地点じゃ無かろうか?と感じている。
 じゃあ実際はどう使うのか?と言う話しに成るけど、単純な円筒切削は超硬とかサーメットのチップを使って問題なくピヤーッと削ることが出来る。そしてねじ切りの時だけは上記の理由で回転数を上げられないので、ハイスのヘールバイトを使ったり切削油をドバドバかけたりして騙し騙し削ることになる。
 写真のサンプルは実際にグルグル君の大きな方で削ったものだけど、左側の円筒部に比べてネジの面は少し荒れている事が解る。(右側の細いところは別の試験なので無視して欲しい。)
 あくまでも私の感想だけど、個人用途とか、教育用途とか、大学のゼミで実験器具作りとか、零細企業の自社用ジグ作りとか、趣味的なバイク屋とか、そんなあたりには何とか使って貰える性能が出ているんじゃ無いかと思う。

 今日はスイミング。右肩が心配だったので始まる前もあまりガシガシは泳がなかった。キックをしてみたり姿勢関係のドリルをしてみたり。スクールが始まったら肩が・・・とか言っている暇はなかった。
 前半は平泳ぎで後半はクロールの練習だった。前半は技術的に難しくて出来ないの連続。どうして平泳ぎはこんなに難しいのだろう?小学生の頃の平泳ぎは楽だったのに。
 後半のクロールもキツかった。最初のキック25mを8本で死んだ。今日は50秒サークルだったから。小学生の女の子の後を必死で追いかけた。何とかサークル落ちせずにこなせた。
 次のプルとスイムでは外側をかいていると何度も注意された。更衣室でも聞き直したら、特に右に息継ぎするときの左手が駄目らしい。地上でやってみたらその時点でおかしいと言われた。
 これは根が深いかも知れない。自分的には真っ直ぐにかいている意識で居たから。やっぱり人に見てもらわないと駄目だ。まだ伸び代が有ると前向きに受け取っておこう。

スイム 2.8km

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