« スバル360のメータ完成 | トップページ | USBで時刻同期再び »

2009年1月30日 (金)

ヤッパ超硬でしょ

0130 今日の夕方、納期が迫った時刻同期用のGPSを組み立てていたら、NSRのミッションを送りつけてきた友人から電話がかかってきた。
 ミッションの催促かと思ったら違っていて、息子がインフルエンザに罹ったとかタミフルで変になるかもしれないとか、どうでも良い話だった。まあ、ヤツもシングルファーザーで大変そうなのでウンウンと言って話を聞いておいた(笑)。
 そいつのミッションを削るためだけでは無いけれど、切れなくなった小さな中ぐり用のバイトを研ぐのが面倒なのでスローアウェイ式を入手したのがこれ。
 素っ気ない外観だけど泣く子も黙る(どうしてうちのATOKは無く子も黙るになるの?)超硬のシャンクだったりする。知らない人は信じられないと思うけど、普通に買うとこの"何でもない棒"が4万とか5万とかする。そんなのは買えないので1/10くらいの値段の中古品。
 いつもは安物しか買わない私だけど、超硬のシャンクには意味があると思っている。何故ならヤング率が鋼の2倍から3倍も有るのだから。
 ヤング率と言うのは材料レベルのバネ定数というか、ゴムっぽく無い程度と言うか、変形のしにくさというか、そういう類の性質を工学的に気取って言うときの言い方で、それが3倍有れば同じ形状なら1/3しか変形しないと言う事を意味する。
 剛性が命の工作機械に於いて、特に細長い棒を伸ばすしかない中ぐり作業はかなり剛性的にクリティカルな作業だったりする。ここに超硬シャンクを使用する意味は大きい。外形削りならシャンクを太くする方が安上がりだけど。
 ちなみに熱処理していないSS400でも、チンチンに焼きを入れたクロモリでもヤング率は大差ない。差が出るのは表面の硬さと壊れるまでに耐えられる力。だから変形が問題であって破壊は問題では無い場合、クロモリを使って焼き入れしたところでほとんど変化は無い。
 さらに言うならアルミ合金のヤング率は鋼の1/3程度しか無いので、飛行機を作るのには適していても剛性が大事で質量の制限が無い場所に使うのは甚だ疑問だったりする。
 この手の話は機械設計で飯を食っている人であっても、なかなか通じない人が居たりして困る時がある。アーム先端の変位が大きすぎるときに、「断面の"I"を見直しましょう」と言ってくれれば納得するのだけど、「SCMに変更しましょう」とか言われると返答に困る(笑)。

 今日のプールは、またまたキツかった。ハアハア言うキツサではなくて腕が動かなくなるようなキツサだった。
 前半はバタフライのドリルで後半はクロールのドリル。キツかったのはクロールのプルのドリル。全部で50mを10本だったけど、もっと腕を速く回せ、前で溜めろ、そこで止めるな、最後を速く、戻しが遅い・・・、毎回色々な事を言われた。
 一つ言われるとそれを気にして直そうとするのだけど、そうすると他の部分がメタメタになってしまう。言われた部分も一回で直るわけはないので、結局全部が滅茶苦茶に。
 少しだけ収穫もあって、今まではこういったドリルをしても肩の廻りと肩から肘にかけてしか怠くならなかった。水性選手は逆三角形の体型をしているのに、どうして脇の下が怠くならないのか不思議だった。そこが今日は怠かった。
 やっとこの部分を使って水を掻く動きが出来始めたと言うことでは無かろうか?

 帰りの更衣室で先生と少し話をした。「軸が出来てなくて、腕もぶん回すだけで掻けてないから遅い」と言われてしまった。
 私なりに噛み砕いてみると、サーフボードに腹ばいになって手で水を掻くとスイスイ進む。私の泳ぎはそれとかけ離れた所に有るのでは無かろうか。
 取りあえずプルだけなら中学生の真後ろをずっとついて行けたので、少しだけ気分が良かった。

スイム 1.5km

|

« スバル360のメータ完成 | トップページ | USBで時刻同期再び »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« スバル360のメータ完成 | トップページ | USBで時刻同期再び »