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2008年9月27日 (土)

ディスカスの耐空検査整備

0927_2 中村教官が死んでしまった影響なのか、整備士が足りないからと久住のグライダーの整備をお願いされてしまった。三等航空整備士の資格は更新要らずで一生物だけど、ライセンスがどこに行ったか解らない(笑)。
 怪しい荷物をひっくり返して何とかライセンスを見つけ出した。写真が若い。掲載しようかと思ったけど恥ずかしいので止めた。
 もう20年以上前の事なので、耐空検査の整備は何をやったらよいのか思い出せない。それ以上に書類関係が全く記憶の外。長崎の熊崎君にメールでそれらしい資料を送ってもらい、プリントアウトして眺めておいた。

 朝起きて天気が良かったのでXSで行くことにした。寒そうなので一応厚着して出掛けた。でもこの判断は定量的に不足していた事を幸袋の辺りで気がついた。あまりに寒い。これで久住まで持つのだろうか?
 小石原で一旦休憩し、トイレに行って熱いコーヒーを飲む。待っていても気温は上がりそうにないので出発。身体がカチカチに成りながらも何とか格納庫に到着した。
 人数は数名しかいなかったけど、全員が慣れたOBだったので作業はスムーズに進んだ。途中で「バラスト固定プレートのビス事件」と「左エルロンの蛇角調整めんどくさい事件」が発生し予定の17:00を30分ほどオーバーしたくらい。
 エルロンのロッドは両端のねじ長さが著しく異なっており、私の美意識的には許せなかったのだけど、時間もないし工具が無くて内側のロックナットが外せそうに無かったので見て見ぬふり(笑)。長く出過ぎていた方を縮める方向で長さ調整してOKとした。
 それにしてもロッドエンドをエルロンに留めているボルト近辺の加工は酷い。シュンプヒルト(耐空証明書にはシェンプ・ヒルト式と書いてあった)に良心は無いのかと叫びたくなる。素人がジグソーで切った様なボルトの逃げ穴を、上からテープを貼って隠してあった。
 酷いなと思いながら作業をしていたけれど、この汚い逃げ穴が無いとボルトは組めない。と言うことは図面上はこの逃げ穴が考慮されて居なかったと思われる。ドイツの職人達も「設計屋さんは良いよな、画を描くだけで。俺ら現場の人間は形になるまで帰れんったい」とか話しながら組み立てたのだろうか(笑)。
 いつもの様に変な妄想をしながら、ここでボルトを翼内に落としたら日曜日までかかるな・・・とかヒヤヒヤして組み立てた。

 帰りは朝の教訓を生かし、お腹と膝の前に古新聞を入れてから出発。朝よりはずいぶん楽に走れた。でも途中でトイレに行きたくなり、小石原の道の駅で休憩。
 熱いコーヒーでも飲もうと自動販売機前に行ったところ、熱い飲み物だけが全て売り切れになっていた。今日の寒さを物語る状況を前にしばし立ちすくみ、あきらめが頭に充満してきたところで飯塚に向かって嘉麻峠を下り始めた。
 家に帰って晩飯を食べた。昔は小雪がちらつく真冬でもジーパン1枚でオートバイに乗っていた。もう年だから寒さに耐えられない。なにか良い防寒ズボンでも買おうと思った。

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コメント

耐空検査整備ありがとうございました。また小生の不注意から色々とお手数をお掛けしてすいませんでした。整備の次は飛びませんか?

投稿: ささもと | 2008年9月28日 (日) 22時03分

 ども、お疲れ様でした。一番精神的に疲れたんじゃ無いですか(笑)。胴体を持ち上げた時に写真を撮って無かったのが残念。
 飛ぶ方は相当リハビリしないと復帰できないでしょうねぇ。。。

投稿: みつやす | 2008年9月28日 (日) 22時33分

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