2024年12月 5日 (木)

I'm not good at brazing.

12051_20241205204601  左勝手のダイヤモンドバイトを右勝手に改造してみた。
 やり方は先端をぶった切って、オリジナルのシャンクの先端にひっくり返してロウ付けすると言う荒っぽいやり方。


12052_20241205204601  塗装とか溶接とかロウ付けはその人の技術だけの作業だけど、私はろう付けが下手だ。だからといって塗装や溶接が上手いわけじゃ無いけど、ロウ付けはとにかく上手く行かない。
 今回も苦労して何回もやり直して、何とか付いたかも?的な状態まで持って来た。
12053_20241205204601  後は高さが高すぎたので底面をフライスで削って高さを合わせた。ピントが合って無くて解りにくいけど。




12054_20241205204601  これで端面も削れるようになった。素晴らしい。
 見ての通り単結晶では無くてPCD等と呼ばれる焼結ダイヤモンドだと思う。



12055_20241205204601  こっちは左勝手のままで、バイト台の向こう側にセットして使う状態の写真。
 性能的にはこれでも問題無いのだけど、他のバイトと一緒にゴチャゴチャ使って居ると向きが同じ方が良いかな?と言う気持ちがしたので1本は右勝手に改造してみた。
 これでアルミ加工が少しだけ綺麗に、そして高精度に作業出来るかもしれない。

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2024年12月 4日 (水)

Burnt windings

12041_20241205153301  ユルユルとしか回らないらしい356のワイパーモータ。電源装置に繋いだら凄い電流が流れる癖に止まるような回転数。中を開けて見たら黒い。試しに蓋を開けた状態で電源を繋ぐと煙が出た(笑)。
 巻線は焦げてしまって居る。コンミュテータとの接続部は圧着と半田が併用してあったみたいだけど、半田は溶けて周囲に飛び散って居た。
12042_20241205153301  状況を説明したら、12V用の社外ロータは在庫切れなのと、過去に使ったけど回転が高くて良く無かったらしい。と言う事で巻替えてくれとの依頼。
 初めてやるロータなのでメモを取りながら慎重に解して行く。焦げた巻線は指が真っ黒になるので好きな作業じゃ無い。
12043_20241205153301  整備士に成る若者が居ないと言う記事が出ていたけど、若い頃は女の子の前では自然と指が丸まって居た事を思い出す。
 3Kとか色々と言われるけど、単純に給料が良ければ全てが解決すると思う。医者と同じような事をして居るのだから、年収が2,000万くらいに成れば爪の間が黒くても結婚したい女の子は居るだろう。
 同じ理屈でトラック運転手もパイロットも同じようなモンだから、同じ給料にしたら若者の憧れの職業になるだろう。。。全て極論だけど間違って居るとは思わない。人の考え方が変わればそうなる可能性は有る。
12044_20241205153301  さてこのロータだけど、スロットの数が少ないのでそれほど面倒では無い。ただ軸受がロータ内部に食い込んだような変な構造になっているので、巻線の形状に制限がある。
 パイプ状の治具を作って巻線ゾーンを規制して巻き、巻き終わったら崩壊しないように樹脂で固めないといけない。
 うーん、意外と面倒臭いな。それと12V化出来るならしてくれと言われたので、手持ちのマグネットワイヤでは太さが無くて新たに注文しないといけなくなった。

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2024年12月 3日 (火)

Historical material and new material

12031_20241205152201  15日のイベントに出るために準備していたら、セルが回らなく成ったと言うA型フォードのセルモータ。
 ソレノイドとか洒落た機構は付いて無くて、足で棒を踏んだらセルモータの上に出て居る銅のポッチに分厚い銅板が押しつけられて、100Aを超える電流がガーッと流れて動作するという、ある意味プリミティブで潔い構造。
 セルモータ本体はマイナス電位なので、プラスの移動電極グループが接触しては不味い。そこで各部に絶縁処置が施してある。
 まずは1mm位のファイバを使った絶縁の壁。色は違うけど同じ仕様のファイバを在庫して居たので切り出して再生した。
12032_20241205152201  電極と成るボルトの周囲を絶縁する部品は既に失われて居たようで、今はOリングを使って絶縁して有った。
 ここは今風の材料でPOMを使ってリングを削り出した。


12033_20241205152201  足で踏む棒と電極板の間も絶縁が必要で、ここにはファイバを積層した棒が使われて居た。先人の苦労が忍ばれる。
 ここもPOMの端材があったので旋盤で削り出して相当品をでっち上げたら完成。


12034_20241205152201  怪しい接続分の緑青なんかを磨きながら組立てる。この上に絶縁ワッシャが付き、その上にでっかい+端子が付き、その上を蝶ナットで締め付ける構造。
 蝶ナットとロッドの距離が近くて試験中にも何回かバチッとショートさせてしまうくらい。ここは薄いナットを使うべきだと思うけど、もしかしたら頻繁な脱着が必要な場所なんだろうか?。
 良く解らんけど動く様になったので良かった。15日のイベントは時間が取れれば私も見に行ってみたい。

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2024年12月 2日 (月)

Is it too tight?

12021_20241203113401  ディモナのウイングレットを修理したとき、組立て時の治具を作ってくれと言われた。ちょっと前に図面が来ていたのでそれの製作の様子でも。
 主桁のピンのアライメントを見るためにボアスコープを中心に保持する為の治具。ピンのメス側を傷つけたく無いので、アルミか樹脂が良かろうという感じ。
12022_20241203113401  旋盤作業時はキャリパー式のマイクロメータを使って居るけど、これは使うのにコツが要るのとキャリパ由来の誤差がある。まあノギス程じゃ無いけど。
 それに比べて三点式は割と簡単に正しい安定した数値が読めるので好ましいと思う。でも単体で高いし測定範囲が2mmとかバカみたいに狭いので全部をそろえるとか無理。ジャンク的な値段で安いのが出たときだけ、ポツポツと買って居るのが実情。
12023_20241203113401  ジャンクでは有っても手入れして、さらにジャンクの(笑)リングゲージを複数手に入れて相互に検証していくと「これとこれは行ける」的な感触が得られる。
 そんな測定器で測定しながら今回は2種類の治具を作って見た。キツキツなのと少し緩いヤツの2種類。
12024_20241203113401  内径で行くと8.015mmと8.040mm。
 外径だと24.985mmと24.961mmくらいの2種類。




12025_20241203113401 内径はボアスコープの挿入穴なので、相手がそんなにシビアな寸法じゃ無いと思う。もしかしたら0.05mmくらいで開けた方が良いかも。
 外径は25mm基準だけど、相手がH8なのか何かも解らん。だからもしかしたらキツキツの方は入りづらいかもしれない。
 特に手を伸ばして入れるような場所なので、こっちも一律に0.05mmのガタを意識的に作るくらいの公差、H8にf8くらいの積もりで作った方が良いのかも知れない。
 取りあえず2種類送って感想を聞いてみよう。
12026_20241203113401  旋盤つながりでダイヤモンドバイトの効果について。やっぱりヤフオクのジャンクでしか買えないけどダイヤモンドバイトの試験。
 左勝手の写真だったからだれも入札しなかった小型のダイヤモンドバイト一山。ほぼ全てが左勝手だったけど、中に2本だけ真剣タイプが有った。それの試験がこれ。
 左側がサーメットで右側がダイヤモンド。素人でも全く違うのが解るくらいの差がある。5052とか削るならダイヤモンドバイトが良いなと言うお話。
 左勝手もバイト台に横向きに付けたら使えるので、安かったら買ってみる意味は有ると思う。

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2024年12月 1日 (日)

Wonderful Festa 2024 in Yatsushiro

12014_20241203105801  今日はちゃしろを連れて「ワンダフルフェスタ 2024 in 八代」に行ってきた。
 八代はちゃしろの生まれ故郷で、ちゃしろはここの保健所に収容されていたのを貰って来た犬だから初めての里帰り。
12016_20241203105801  ブログで見た事のある有名な?女の子達が出迎えてくれた。



12017  ラッキーの事を知っているオネエサンからヨシヨシしてもらったり、



12012_20241203105801  口うるさいオバサンにオヤツを貰ったり、




12013_20241203105801  ブログで見た事のあるオジサンからもヨシヨシして貰ったり、



12018  会場に居る犬と挨拶して、




12019  別の犬とも挨拶して、




12015_20241203105801  次の犬とも挨拶して、




12011_20241203110001  お昼はハンバーガーと、ネットで見て一度は食べて見たかったネジネジに成ったポテトを食べたりして楽しんだ。
 日頃の行いが良いからか、天気の神様も高野さんが怖かったのか(笑)、終始良い天気で楽しめた。
 これだけのイベントを準備して運営するのは大変だと思う。皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 帰りに白川に寄ってグライダーを見て来た。前日に九大の青木君から「ディスカスの車輪が壊れて昇降出来ません!」と電話が入っていたので。
 耐空検査の時は干渉無しで昇降出来ていたので、たぶん青木君が偏流を取ったまま着陸してトラス構造のパイプを曲げたんだろうと言ったら否定していた。
 割ピンが微妙に干渉する程度の話なので、割ピンの向きを変えてOKとしたけど本質的な原因は何だろう?。元々微妙な隙間だった箇所に対して、昇降機構のガタの増加、昇降機構の微妙な変形、胴体の経年的な変形、なんかが重なって干渉する様になって来たのかも知れない。
 取りあえずは割ピンの向きを変える事で対応して、来年の耐空検査時に昇降機構を分解してワッシャかシムで調整した方が良いかもしれない。

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2024年11月30日 (土)

The climate is strange.

11301_20241203103601  えらく寒いなと思っていたら大きな音がして雨が降り出した。雨にしては音が大きいなと思って外を見たら霰だった。
 霰と雹の気象的な違いはよく知らんし漢字もどっちがどっちか解らんけど、まあ氷の塊が空から降ってくる事に違いは無い。
 この地方で雹害が発生するほどのサイズは降らないと思うけど、最近の気候の変化を思うと数年以内に5cmくらいの雹が降る様になっても可笑しくない。
11302_20241203103601  つい先日まで秋なのに半袖とか言っていたのにこれだ。地球全体が暑くなってきただけじゃなくて、気候の変化が極端で激しくなってきた感じを受ける。
 今までに無い災害とか発生する可能性を覚悟しておかないといけない。まあ自然はどうしようも無いから諦めるしか無いけど。

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2024年11月29日 (金)

It is too over-current.

11291_20241203101801  ポルシェ993?のエンジンルームブロア。例のCCUに依って制御されて居るブロアで、中速に故障があると高速で回り続ける。
 オーナーはOBD2の診断機を持って居るようで、それでも中速のエラーが確認出来たそう。
 特にガタとか重さは無いので電源を繋いで回して見たら電流が凄い。
 ケーシングやフラップが無いと大電流になりがちだけど、それを差し引いても12Vで20A、13Vで27Aも消費するのは今までに経験の無い大電流だ。
 中速用の抵抗は内蔵されたバイメタルスイッチが開になっていたので手動でリセットした。そいつを直列に入れて回して見たところ中速でも12Aも流れる。普通に最高速での電流だ。
11292_20241203101801  次に抵抗とバイメタルスイッチを試して見ると、自然冷却だと12Aだと30秒以下、10Aでも1分以内、7.5Aでも5Aでも2-3分以内にヒューズが作動した。
 ファンの冷却風を当てるともう少し持つけど、12Aは流石に持たずに1分ちょっとでヒューズが動作する。
11293_20241203101801  この写真では解りづらいけど、ブラシホルダの真鍮板も色が焼けた虹色っぽく変色している。そりゃ最高で27Aも流れたら焼けるわ。



11294_20241203101801  ファンを外してモータ単体だとガタも無く静かに回る。電流も過大じゃ無い。軸受を手入れして組み直したけど過電流の傾向には変化が無い。ロータ単体にはして無いけど、隙間から測定した感じでは短絡は無いし、特定の巻線が焼けた感じは無い。
 今の時点での想像だけど、界磁の磁力が弱くなって来てモータが高速型になって締まったんじゃ無かろうか。高速型のモータに標準用のファンを付けて回そうとすると、モータは当然の様に低速過負荷の状態になる。直流モータだと負荷と電流は比例するので過電流になるという流れ。
 自分の車なら細い線を多めに巻いて低速型に改造するか、形の合うジャンク品を探して来て交換するかやりそうだけどこれは仕事。きちんと修理したいお客さんの様なので、純正品をお勧めして置いた。

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2024年11月28日 (木)

Only this one unit is in trouble.

11281_20241203100301  以前に3台くらい続けて作業したスバル360のタコメータ。そのうちの1台だけが走行中に不調らしい。不調の内容は針が振れない時が有る方向での不調。
 帰って来たので色々やって見るけど症状が再現出来ない。聞いて見ると車体側はポイントもコンデンサもコイルも全部当時の純正品らしい。と言う事はフルトラでバチバチ強すぎる・・・的な話は無くて、可能性としては火花が弱くて検出が出来て無い方向かも知れない。
 試験機でコイルへの印加電圧を下げていくと確かに検出が困難になってくる。これを改善するにはポイント電圧の検出部の定数を弄れば行けるけど、コイルを変えた時に高電圧が印加されるのは怖い。
 そこで今回の対策としてはトランジスタのhfeを高いヤツに変えてみることにした。抵抗も5%くらいの誤差はあるけど、トランジスタのhfeは下手したら数倍の違いがある。それを表に出ない様に設計するのが優れた設計者とは思うけど、この回路の場合は「1石」なので色々と難しい所も有ったんだと思う。
11282_20241203100301  今まで電圧を下げて行ったら不検出になっていたゾーンでも検出する様になった。だからといって実車に乗せたら解決するとは限らない。
 もしかしてこのユニット以外の原因だったとしたら、車体全体を見ないといけないので大変な作業に成る。
 複数台のタコメータを依頼する位なので、業者さんか凄いマニアか、どっちにしてもそれなりの人だろうから何時かは解決すると願って返送した。

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2024年11月27日 (水)

Dried dates taste like dried persimmons.

11271_20241203092701  開店・閉店を繰り返して居る近所のパキスタン料理屋が再開したので行ってみた。料理人も変わって居て味が違う気がする。博多に有る店の姉妹店という事なので同じ物を持ってきて居ると思うのだけど店で調理しているのかな?。
 ほうれん草カレーとチキンケバブとナンを食べたらサービスなのかセットなのかラッシーも来た。帰りに干しデーツを買ってみた。あの地方では良く食べられて居るらしい。
 夜にオンライン英会話でパキスタンの歯医者のオネエチャンに聞いて見たらその通りらしい。私はドライフルーツ系が好きだけど、これは日本の干し柿その物だと感じた。この地方で言う「つるし柿」だけど、食感も味も殆ど一緒で目をつむって食べたら見分けられない自信がある。

11272_20241203092701  こっちは図書館で借りてきた本。全部同じ作者の同じ路線の本で、日本の将来を人口減少や人口構成の面から考察する内容。
 この人の場合は単純に主観的な感想や意見を書いている訳じゃ無くて、多くは政府系が出して居るデータを分析した結果だから説得力が有る・・・と言うか、日本の将来的には救いが無い(笑)。
 借りたのはネトウヨ系の人?がこの人の著作物を批判していたのを読んだのがきっかけだけど、どうして彼はこの人の主張が嫌いなのか理解に苦しむ。日本国の未来を憂い、人口増を考える事はまさに愛国じゃ無いのか?と思うのだけど良く解らん。
 オレには5人子供が居るぞ。埋めよ増やせよ!。オマエらも早く結婚して子供を沢山作れ!。独身なんかパヨクだ!。と主張するのが右翼系の生き方じゃ無いのか?と思って居たけど、ネット上では独身の正しさを主張する愛国者の方が目立つ気がする。
 私的にはこの人の主張の方が愛国者な気がするけど、人の感性は解らん。

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2024年11月26日 (火)

There is a feeling that restoration will be difficult.

11261_20241203091501  928のエアフロ。配線図から解る範囲で電源とかを供給してみたけど動かない。本質的な故障か単純な接触不良か解らんけど、中の基板を発掘して検証するしか無い。
 固定は半田とスポット溶接とロックタイト盛り盛りのビス。930とかのエアフロも一緒だけど、このビスを外すのはかなり難しい。
 物に依るけど簡単には取れず、慣れて来ても数本に1本は折れ込む。なぜここだけにロックタイトを付けるのか意味が解らない。取りあえず今回は3本とも折れずに抜けた。整備の神様ありがとう。
11262_20241203091501  例によってセラミック基板みたいなヤツの上に構成された回路。本体に熱的に結合してあるから発熱するんだろう。
 BOSCHの教科書に依ると白金線を定電流で駆動するみたいなので、その辺りの回路が発熱するんだろう。
 なんか治らんと言うか解析するのは難しい気がする。もし手元に実車が有れば、自分の白骨号にやったようにパイプの中に現行車のセンサを突き出して、出力をPICで変換すれば何とか成る。
 でも実車が無くて風量と出力電圧の関係も解らないと成ると、無理なんじゃなね?。。。と言う気持ちが強くなってくる今日この頃。

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