Do you believe in “fully repaired”?
数日前とは別のCDI。こちらも6ピンのタイプで同じ物が続いた事になる。
赤い丸を見て欲しい、これはメインコンデンサの固定リベットで、これを壊さない限りコンデンサは交換出来ない。
緑の丸は1次側の最高電圧を規制するツェナーダイオードで、ここも交換したらネジ山を覆っている樹脂は新しい物に成る。
何が言いたいかというと、世の中に溢れて居る「完全O/H済み」を謳うCDIの怪しさ。これらは綺麗にブラストして有ったり再塗装してあったりするけど、これらの部分が交換済みなのは非常に希だ。
うちではリベットを破壊した後はビスとナットで固定しているけど、アメリカの業者の写真を見ても頭の丸いビスで固定している。ここが鉄のリベットのままなら、少なくともメインコンデンサは交換されて居ないと考えた方が良い。 作業前の試験でコンデンサ電圧が妙な感じ。なんかおかしいのは明らかだ。
最低限の分解はこんな感じに成る。メイントランジスタとかサイリスタはケースに付いたままだけど、これらを交換したのは今までに1回か2回くらいしか無い。
メインコンデンサは特別の依頼が無い限り交換して要るし、トランスも時々新作して交換する事がある。 このCDIは基板とコネクタを繋ぐ「帯」と言うか「バスバー」のうち1本がほぼ溶損していた。誤接続だろうと思う。銅板で代用品を作って作業完了。
6本しか無い端子のうち1本が溶けていたら動作しない筈だけど、GNDが2本あるうちの大電流側のGNDが溶けていた。信号用のGNDは生きていたのでかろうじて動いて居たと言う話。 下の黄色がデスビからの信号で上がメインコンデンサ電圧。綺麗に揃って居るし6000rpm時に300V以上有って良好だ。
黄色の波形がギザギザして居るのはわざとノイズが混ぜて有る。この程度のノイズでも誤動作しないようにあえて作った汚いピックアップ信号。
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