2021年10月23日 (土)

Repair completed

10231_20211023204301 延々と書いてきたASK21の後席修理が終わった。
 収まりの良い台が無かったので、力丸君の荷台で撮影。



10232_20211023204301  加重が大きいと思われる背当てを前に出した状態だとこんな感じ。
 長身でパラシュート背負っていたら最後部にセットする事に成るけど、そうなると加重が印加されても背当てが変形してFRP同士が当たるから金具には大加重が印加されない。
10233_20211023204301  右翼側。






10234_20211023204301  左翼側






10235_20211023204301  裏面は磨いて無いので綺麗じゃ無い。オリジナルもクロスの目が出ているから、仕上がりはまあこんなモンで良いでしょ。

 構造はオリジナルのままで改造はしていない。FAAの修理書に有るように1プライ余分に積層したのと、長穴の周囲だけ少し補強しただけ。
 他の機体も調査しながら運用でカバーするという話になったけど、何となく不安な気持ちは消えてない。破損するとしても前回と同じように金具の縁のクラックから始まると思うので、まあ安全側の破損ではある。でも自分が修理した所が再び壊れるのは良い気分じゃ無いのは確か。
 今まではギリギリの強度だったけど、今回の若干の補強が効いて壊れませんでした・・・と成って欲しい。空の神様よろしく。

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2021年10月22日 (金)

Antibody-dependent Enhancement ?

 少しだけギョッとする話が有った。ちゃしろの散歩で会うお婆ちゃんが、インフルエンザの予防接種後に脚がヘロヘロに成って散歩に行けなくなったと。
 この話は別の犬のオバチャンから聞いたのだけど、そのお婆ちゃんの家の前を通ったので話を聞いてみた。そしたら病院の帰りの段階で脚がおかしく、次の日の朝から散歩に行けなかったと。
 このお婆ちゃんは元気者で隣の老人施設で洗濯のパートをしていたり、朝夕の飼い犬の散歩もしているし、1.5kmほど離れた病院までも自分で歩いて行く人。うーん、と言う感じ。
 さらに怖かったのは、その人の知り合いの婆さんが接種後に1週間寝込んで居ると言う話。そして因果関係は無いかもしれんけど歯が抜けたと。。。
 病院に行って予防接種の事を言ったら「そげな事が有るもんか!」と怒られたらしい。安心させる為とは思うけど、科学とか統計の考え方に反する姿勢だと思う。
 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言われるのは、科学的には数少ない卑近な例だけを見て判断せずに、分母の数や時間的な広がりの大きな正しいデータから判断しろと言う意味だと思う。
 とは行っても、愚者の私は目の前の事例に少しだけドキッとしたのも事実。

10221_20211023180101  こちらはあまりドキッとしなくても良い話で、ポルシェ356の速度計。作業内容はオドメータの修理。
 このタイプは数回やった事があるのでスムーズに分解出来た。


10222_20211023180101  前回と同じように、かなり特殊なモジュールのピニオンを作って組み替える。





10223_20211023180101  理由は解らないけど、このメータは色々な軸が曲がっている。これはリセットというかゼロセット用の軸だけど曲がっている。
 これ以外にも軸が曲がっていたのがあったけど、何となく想像ではギヤの噛み合わせを深くする為に曲げたのかな?と言う箇所もあった。
 取りあえず動く様に成った。動力伝達用のギヤは作れないけれど、距離計などの回転数の比率さえ維持できれば良いギヤならギリギリ作れる様になった。

 

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2021年10月21日 (木)

Makeup

 ♪化粧なんてどうでも良いと思っていたけれど、せめて今夜だけでも綺麗になりたい♪。これがユーミンだと♪どうしてなの今日に限って安いサンダルを履いてた♪と成る。
 竹内まりやだとどうかな?と思ったけど良いのが思い浮かばない。♪振り出しからまた始めれば良い♪では前向き過ぎて見返してやりたい悔しさが無い。そもそもあの人は勝ち続けてきた女だから「見返す」と言う概念が無いのかも(笑)。
10211_20211021202701  ASK21の座席も少しだけお化粧。仕事だから少しは綺麗にしておかないといけない。
 強度に関係無いからあまりやりたく無いけど、オリジナルもパテ埋めしてあったので同程度にパテ埋め。

10212_20211021202701  反対側もパテ埋めで平らに。






10213_20211021202701  オリジナルの塗装はツブツブを飛ばした様な処理がしてある。FRPの下地じゃ無くて塗装でやってあるのだけど、どうやってやるのか解らない。
 まあ解ったところで塗装なんて技の世界だから直ぐに真似出来るわけ無い。と言う事で何となく色を合わせて少しつや消しにしただけでごまかす事にした。
10214_20211021202701  写真は1回目を軽く塗ったところ。まあ許容範囲には行けそうだ。装着すれば中央には座席の背当てが付くので誰も見ない・・・と思う。
 明日には2回目を塗って完成となる予定。硬化時間が有るから合間合間にやるしか無かったけど、トータルで結構な時間がかかったなあ、高額請求をしよう。国立大学法人に成ったから厳しいんですよ・・・とか言われそうだ(笑)。

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2021年10月20日 (水)

Heat treatment of epoxy resins

10201_20211020212301 昨日に引き続いてASK21の後席修理に関して。
 メインの積層がほぼ硬化したので圧縮していたスポンジをのけてpostcuringの作業を行った。急に寒くなったので暖めないと硬化がメチャ遅いという理由も有る。
10202_20211020212301  いかにも「応力集中して下さい」と言いたげな長穴の周囲だけ追加で2プライ積層した。




10203_20211020212301  これが付いて居た金具。検索するとここの20番に同じ箇所の破損例が出てきた。でもここでは金具の方が壊れて居る。
 よく見るとここの例ではアームと座板が溶接してない。手元の部品はアームと座板が溶接してあって少し違う。機体によって小さな違いがあるかも知れないなあ。
 それにしても分厚いパテだ。最厚部で3mmくらい有る。でもここの接着が強かったおかげで、ボルト穴廻りが破損するより先に座板の縁が切れた。と言う事は「パテ」と言うよりもエポキシに増粘剤を混ぜた「接着剤」と考えるべきだろう。
10204_20211020212301  翼根部の修理で紹介されていた「スキーム1」の溝埋め剤と同じ配合で「接着剤」を作って隙間を埋めた。
 最初は金具の出来が悪いと思っていたけど、金具は2次元の曲げでFRP部品は緩い3次元に成った部分だから合うはずが無い。
 ここまで来たら後は成型と塗装。もう耐空性に影響を及ぼすような瑕疵は発生しない。見た目の問題は起こりうるけどね(笑)。

10205_20211020212301 オマケで先日修理した翼根部のpostcuringデータ。お守りを依頼したQ大の学生さんが採ってくれた。
 この樹脂の説明には以下の文がある。
 Operational temperature -60 °C up to +50 °C without heat treatment.
 After heat treatment at 50-55°C, the system meets the standards for gliders and motor gliders (operational temperatures -60°C to +54°C).
 In order to meet the standards for motor planes (operational temperatures -60°C to +72 °C), heat treatment at 80 °C is necessary.
 つまり、何も熱処理しなければ50℃までOK。50-55℃の熱処理したらグライダー用の基準に合格して54℃までOK。72℃まで要求される飛行機の基準に合わせるには80℃で熱処理しとけ。と。
 これから読み取れることは、グライダー用には50-55℃で処理するべきだけど、もし難しくてフラフラするなら高温側にずれた方が安全という事。
 まあ実際は熱処理しなくても50℃までOKな訳で、実際の運用を想定するとあと4℃の為に寝ずに温度管理するの?と言う気はする。でもシュライハー社がやれと言うし、そこまでやらないとグライダーの基準に合わないのならやるしか無い。私はルールを守る人間だ(笑)。
 そういう話をした事も有ってか、少し高めの良い感じの温度管理が出来て居る。風が入る所だったので所々暴れて居るけど、表面温度計のデータという事を考慮すれば積層の中心部は良い感じの温度管理が出来て居たと判断して良いと思う。

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2021年10月19日 (火)

Weigh small stuff at first.

10191_20211019205001  ASK21の後席修理で損傷の酷い方。よく見ると2本の完全に破断した線と応力集中しそうな長穴の端に白化した破損箇所が。



10192_20211019205001  悪い場所だけを削り取ったらこんな感じ。うーん。





10193_20211019205001  テーパの外縁を書いていくと一番端っこまで行きそうな勢い。





10194_20211019205001  マスクとゴーグルしてテーパ切削。






10195_20211019205001  積層するガラスクロスを切り出す。






10196_20211019205001  前回は「大」から「小」へ積層したけど、今回は「小」から「大」へ積層してみた。作業性は逆でも大して代わらん。




10197  前回は真空パックを使ったけど、今回は分厚いスポンジで圧縮してみた。こちらでも綺麗に出来たけど、透明シートで真空パックの方が中が見えて安心感がある。


10198  Q大で作業していたときに化学の学生が「先に少量の方を計測しないんですか?」と聞いてきた。私は知らなかったけどそういうのが普通の作業手順らしい。
 理由を聞いたけど彼は直ぐに明確に説明出来なかったので、廻りの学生と一緒に考えてみた。
10199  今回は主剤を30gに硬化剤を12g混合したい。許容差は±2%。この条件で先に30gを計測すると、次に上から注ぐ硬化剤の許容範囲は11.76gから12.24g。
 これに対して先に12gを計測すると、次に上から注ぐ主剤の許容範囲は29.40gから30.60gと許容差が大きく楽になる。
 本当の所は解らないけど、劣化した私の頭とQ大の学生で出した結論がこれ。合理的な気がしたので今日は少量の硬化剤から測定した。12.12gに対して30.31gなので、規定の40:100に対して39.987:100と素晴らしい範囲に収まっている。正しい方式のおかげかもしれん。

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2021年10月18日 (月)

Indeed, I had forgotten about Myanmar.

 別の題名にする予定だったけど、直前にミャンマー人のインタビューを見てしまったので急遽題名を差し替え。確かに私もミャンマーの事を忘れて居た。国連の偉い人たちが忘れる事は無いと思うけど、どうなんだろう?。
 学生まで武装して軍隊と戦っているとか知らなかった。モデルさんだから美人なのは当然だけど強い人だ。私がこんな状況に成る事は無いけど、もしこうなって「自分勝手」なんて言われたら怒ったり自暴自棄になって帰国してしまいそうな気がする。
 ノーベル平和賞のマリア・レッサ氏のインタビューを思い出した、どちらも女性だ。極限状態になると精神的に女性が強いのかも知れない。今まで生きてきた経験からも確かにそんな気がする。

10181_20211018215601 今日の作業じゃ無いけど、書いてなかったと思うので太陽熱温水器の進捗状況でも。





10182_20211018215601  少しだけ正確に位置を出して、ブロックを使って設置高さを検討して、





10183_20211018215601  ユンボから薪割りモードのツカミを外し、






10184_20211018215601  穴掘り用の普通のバケットに交換。






10185_20211018215601  ようやくここまで来た。概算ではコンクリの必要量が1.6立米くらい有る。50Lのミキサで練ると32回。
 ミキサー車はここまで上がれないかも知れないし、上がれたとしても手前の段差が2トン車の吐き出し口よりも高い気がする。
 さてどうしようかね。。。

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2021年10月17日 (日)

Broken V-belt

10171_20211017204201 久住行きの予定がキャンセルになったので時間が出来た。溜まって居る家の周りの作業をしよう。
 最初は苔が生えてきた(笑)白骨号の洗車。苔は取れたけど元々塗装が酷いので綺麗にはならない。でも気分が良かったのでちゃしろを乗せて近所をぐるっと回ってきた。
 まだフィリピン英会話には時間が有ったので、先日修理したトラクタで下の休耕田の草刈りをする事にした。颯爽と刈り始めたけどなんか変な匂いがする。そのうちに下から白い煙が出てきた。慌ててPTOの電磁クラッチを切った。
 その後で電磁クラッチを入れたら何となく使えそうな感じがしたのでそのまま刈り続けた。でも何かおかしい、虎刈りになってしまう。カッタが3個有るけどどれかが止まっている感じ。そこで家に持ち帰って調べて見ると、見事に駆動ベルトが切れて居た。
10172_20211017204201  うーん、型番が読めん。背面から押さえるベルトテンショナが採用され居るからだ。どっちにしてもナフコには売ってない長さなので型番を調べて注文するしか無い。


10173_20211017204201  長さは2060mmくらい。文字と合わせて想像すると「SA-81」が該当品みたいだ。
 SA-81はコンバインみたいに裏表にクイクイ曲げられるベルト用らしく、今回の機械では裏面からのテンショナがあるから選ばれたのだろう。
 でもこのタイプは高さというか厚みが少ない。そして切れたという事実と合わせて考えると、普通の「レッド」とか「農機具用のタフなヤツ」の方が良いかもしれない。
 そんな事が頭に有ったので薄いヤツと普通のタフなヤツの両方を注文してみた。さて次回は切れずに刈れるかな?。

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2021年10月16日 (土)

Electric Variometer

10161_20211017202901 こんな物を弄っている。グライダーに付ける「バリオ」と呼ばれている計器で上昇と下降の速度を表示する計器。
 古いのは静圧の変化を魔法瓶の中に入った「ちょっと前の気圧」と機械式に比べる事で針を振らして居たけど、コイツは気圧センサを使ってその変化率を電気的に処理している。そして針の動きを見る限り針の駆動はステッピングモータみたいだ。

 グライダーで問題となるトータルエナジー補正に関しては、2種類の方法を選べる。
 一つは動圧の変化を使って補正する方法。これも古典的な方法ではキャピラリとかを組み合わせて純粋に機械式のミキシングが行われて居た。でもコイツは最近の機械なので電気的にミキシングする。
 もう一つは最近の機体で定番となって居る75度くらいの中途半端に曲がったパイプを使う方法。これは流体的に動圧と静圧を上手い具合にミキシングしてトータルエンジーを出して居る。同じ原理でベンチュリー管みたいなヤツが有ったけど、どこかのASK13の目の前に付いて居るの見ただけで他では見た事が無い。

 と、こんなどうでも良い事を思いながら明日はこれを久住に持って行って装着かあ、めんどくさいな・・・と思って居た。そしたら急遽作業が中止になってしまって予定が変わった。
 まあ色々あるな。

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2021年10月15日 (金)

Refresh the DME

10151_20211017201701 昨日のDMEリレーとセットのDME本体。こちらも点検とリフレッシュ。
 1-2回開けた跡のあるケースだったけど、ROMが純正じゃ無いヤツに交換してある。内部を見てみると少しだけ弄ってある。機械側も何か手が入っているかもしれない。
10152_20211017201701 「○○年のEU仕様で」とか要望があればその内容のROMにするけど、特に要望が無ければ付いて来たROMをそのままでお返ししている。
 ちょっとどうかな?と思うデータが入って居ても、「おかしくなった!」とか言われるのが怖いから。
 半田面は10カ所くらい再半田の跡が有る。でも部品は何も交換して無い。このDMEに関しては全てを把握したので言えるけど、意味の無い当てずっぽうの再半田作業だと思う。
10156  作業前と作業後にはDMEテスタというかエンジンエミュレータで確認する。
 おかしな箇所があれば修理するけど、特に無ければ、危ない箇所の再半田、電解コンデンサ、タンタルコンデンサの交換、アナログ入力フィルタで急がないヤツのフィルタ常数の変換辺りをやって居る。
10153_20211017201701  あとは点火と噴射の具合をチェックする。944を911に改造したりしたときには、0度がずらーっと並んだROM等を入れて基準データを出しているかのチェックもする。でもリフレッシュだけでこんな感じで問題が無ければそれはやらない。

10154_20211017201701  点火コイルの電圧波形と電流波形を実負荷をかけて点検。ピーク電流はずれて居る事が多いのと、これが少ないと高回転域でドエルタイムが短くなった時の「充電」が不足気味になるので調整する。


10155  こちらはインジェクタの駆動電圧を駆動電流。こちらも実負荷をかけて試験する。実負荷をかけないとこんな感じの波形にはならない。
 こちらも抵抗を付け替えてピーク電流と保持電流を調整する。
 今日はこんな感じで作業してますという、紹介的なブログ記事にしてみた。

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2021年10月14日 (木)

Solder Cracks

10141_20211017201101 DME本体と一緒に入って来たDMEリレー。今回は半導体化では無くて現状のままで点検とリフレッシュ。
 うちで見たトラブル例ではリレーコイルの焼損と半田クラックが双璧。焼損まで行って無くても何故か片方だけのコイルが黒く焼けて居るヤツとかが有る。でもこれはそんな事は無くて綺麗な色。
 半田クラックの方は肉眼とルーペで、うっすらとリング状の変色帯が確認出来る程度。多分これくらいでは問題は起こってないと思う。リレーテスタで片側に10Aくらい流しても電圧降下は無かった。
10142_20211017201101  うっすらと変色があるので半田は吸い取り、新たに半田付けしていく。環境的には良く無いと思うけどこの部分には従来からの鉛半田を使って居る。
 環境の神様ごめんなさい。

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