2025年3月18日 (火)

Relatively good performance.

03181_20250318205801  音信不通(笑)の間にやって居た作業も少しずつ紹介しておきたい。
 これはメグロのDCダイナモで12Vのタイプ。確か古いのが6Vで新しいのに12Vが出てきた様な話を聞いた事が有るけど、まあ私の作業には関係無い。

03182_20250318205801  そうだ、グローラの作業こそ動画で紹介すべき作業だと思いついた。
 鉄片が振動するとか唸ると書かれても良く解らんと思うけど、動画で見たら一目瞭然。頑張って編集しよう。


03183  各ユニット毎に整備していく。今回はDCダイナモが2台に半導体式に改造するレギュレータが2台有る。




03184  モータリングで着磁とブラシの馴染み運転が終わった後は発電試験。メグロの軸端はテーパなので専用のカップリングが必要に成る。



03185  1850rpmで13V出て居るのでメグロの12V用としては比較的良い状態と言える。
 あとは先日の動画で説明したように、取付前に逆回転とかしたらダメよ・・・と祈って出荷。

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2025年3月17日 (月)

front wheel deflector

03171_20250317183701  白骨号をリフトアップしたので気に成って居たフロントの空力対策をしてみた。
 やったのは最近の車には殆どと言って良いほど装着してあるフロントタイヤ前のデフレクタ。
 RRの白骨号は高速道路でハッキリ解るほどフロント加重が減って?直進安定性が悪くなる。それが少しでも改善出来たら良いなと言う気持ち。
03172_20250317183701  今の車みたいにタイヤハウス内に円弧状の内張などは無く、ランダムな形状のでっかい空間がある。だからデフレクタの装着位置もかなり前になってしまい、本当に効果があるかどうかは怪しい。
 たぶんハッキリと効果があるのはチンスポイラーというかリップスポイラーみたいなヤツを追加する事だと思う。これはいずれやってみたいと思っている。
03173_20250317183701  良い位置にあったボルトを利用してアングルを共締めし、それにゴム板を接着剤で貼り付けた。ボルトも併用した方が良いとおもうけど、手持ちのゴム板が薄くて腰がなかったのでいずれ交換になると思う。そのときにボルトを追加する予定。
 ゴム板よりもプラスチックの板の方が良さそうな気がする。FRPで作っても良いけど積層が面倒なので、ナフコで適度に強度があって弾性が有って粘り気の有る様な樹脂板を見つけて作り直そう。

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2025年3月16日 (日)

Long time no see.

 コメント欄に書いたけど、割と仕事が詰まって居たのに加えYouTubeにいくつか動画をアップしようと編集作業に四苦八苦して居た。
 ブログの文章で説明するよりも動画の方が解りやすいのは当然・・・と言うかそういう分野は確実に有るわけで、そういうのは動画にしたいなと言う気持ちは有ったしそれを実行したい。でも面倒で時間ばかりかかるもんだなあ、と言うのが今の実感。
 直流モータと発電機の回転方向に関してはこの動画
 カットアウトリレーの動作に関してはこの動画
 DCダイナモのモータリングに関してはこの動画
 をアップしてきた。この関係であと二つくらいアップしたいと思って居るけど、なかなかスムーズに行かんので取り合えずブログの方も上げてみる次第。

03161_20250317103301  久しぶりに白骨号をリフトアップして下回りをチェックした。
 先日作業したオイルリターンチューブ廻りは異常無し。



03162_20250317103301  ズーッと前に作業したリターンホースもまだ生きている。クランプ式は格好悪い気がして、散々苦労してカシメにしたけど今こうやって見るとやって良かったと思う。
 何となく本物感というか素人作業では無い感じが漂って悪くない。そして信頼性の面でもホースクランプよりはマシだろう。
03163_20250317103301  インチキ修理したヒータダクトも異常無し。接着面に何か塗って置いた方が良いかも知れない。本体はアルミなので私が死ぬまでは大丈夫だろう。
 調節バルブの開度が左右で違って居たので同調させた。全閉状態で合わせて居たけれど、ガタなどもあるから理想的にはこんな感じで途中の状態で合わせた方が良い結果が得られると思う。
03164_20250317103301  タイヤがそろそろ限界だ。若干中央が残って外側が減りすぎの感じだけど7月の車検までは持ちそうに無い。
 前と後ろでサイズが違うので同一銘柄で買おうとすると結構限定される。オールシーズンにして冬用ホイールを売っぱらおうか?とか考えて居るけど、今既にホイールが有るから別々のタイヤを組んだ方がお得かも知れない気もする。
 ピレリの安いヤツにするか、軽トラに付けて居るミネルバが結構良いのでそれにするか、ヨコハマに縁が無いのでヨコハマを使って見るか考え中。

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2025年2月24日 (月)

Everything was burned.

02231_20250226085901  ポルシェ930系のエンジンルームブロアモータ。コイツは良く焼ける、私のモータも焼けて煙が出て慌てた記憶が有る。
 巻線もコンミュテータもブラシホルダも全てが焼けてボロボロになってしまった状態。こうなると全部をやり替えるしか無い。

02232_20250226085901  コンミュテータは削ってみたけど駄目そうなので新しいのに交換する。前にも書いたけど日本では買えるところが見つからず、アリエクスプレスかe-bayから買う事に成る。大国は裾野の部分もしっかりと存在して居るのを実感。


02233_20250226085901  ブラシホルダもボロボロなので、先週やったようにガラスエポキシの生基板から切り出して再生する。
 今回はベースの板だけじゃ無くて真鍮板で作られたホルダも1個失われて居たので、これも真鍮板から再制作した。

02234_20250226085901  ヘッド側の含油軸受を交換。テール側が傷んで居るのを見た事が無い。やっぱりファンの加重の有無が大きいのだろうか。

 このモータは常に最高回転数で回り続ける。負荷の具合に依るけど最大で15A近く流れるので良く焼けるのも事実。
 日本の冬はドイツの冬ほど寒くないので、一段階細い線を多めに巻いたロータを作り、少しだけ低速・低電流のブロアを作って試そうと考え中。たぶん実害も無く電流は減少し、寿命が向上して良い方向に行きそうな気がする。
 もうすぐ春が来るので試すなら早めにやらないとダメだな。

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2025年2月21日 (金)

This hole should be plugged.

02211_20250223121801  ポルシェ930なのか964なのか解らんけど、パワーウインドウモータ。回転しないという症状。
 電源を繋いでも過大な電流が流れるだけで回転しない。内部はウォームなので出力軸を回す事は出来ない。

02212_20250223121801  分解したら・・・と書きたい所だけど簡単には分解出来なかった。
 ウォームユニットは外れるけど、ケースからロータが出てこない。それ以前にロータが回転しない。
 表に出ているロータ軸は傷を付けてはいかん場所ばかりなので、アルミに溝を掘ったような簡単な治具を作って軸を保持し、少しずつコジコジしながらようやく分解。
 テールの軸受とホルダがロータにくっついて出て来てしまった。。。このサイズの含油軸受は在庫が有ったと思うけど、作業が圧入する作業が面倒な感じがする。
02213_20250223121801  上に開いた穴から水が入り、テール軸受廻りに溜まってサビさせたのが良く解る写真。これを掃除して壊れた固定具を補修し、ロータ軸から古い含油軸受を外し、軸を手入れして新しい軸受をセットした。
 セットには非磁性の簡単な治具が必要に成るので旋盤で削り出した。うーん、サイズの割に面倒臭いヤツだ。
02214_20250223121801  この写真の下の方に見える穴が水が入り込んだ穴。このモータは左右で勝手反対の配置に成っているようで、モータの反対側にも穴が有ってその穴はプラグで塞いで有る。
 上の穴はプラグで塞ぎ、下の穴は積極的に開放して間違って浸入した水は速やかに排出する。まあ正しい思想のように思える。
 と言う事は、プラグの向きが反対の勝手反対の部品を付けて有ったのかな?。メカの人に言っておこう。

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2025年2月20日 (木)

3D printers are not a panacea.

02201_20250223115601  ポルシェ993の内装部品らしい。こう言う作業は得意じゃ無いのでやらないけど、他の作業の絡みで頼まれたのでやってみた。
 完成写真しか無いけど各部がバキバキに割れてしまっていた。特に取付ビスの座面は全て失われて居たので、オリジナル形状を想像してゼロから作るしか無い。
02202_20250223115601  何となくこんな雰囲気かな?と妄想しながらでっち上げたビスが通って居るボス。本当にこれで合うんだろうか(笑)。




02203_20250223115601  こっちはベロみたいな部品が入りそうな開口部。ここも上のブリッジ部分が半分ほど割れて失われて居たので適当にでっち上げ。
 同じ樹脂じゃ無いので力を入れて押し込んだら割れるかもしれん。まあ許して貰おう。
 最初は3Dプリンタで作ったら?と言う話だったけど、このぐねぐねした3Dモデルのデータを作る事が私には出来ない。キーエンスの3Dスキャナでも買えば出来る様に成るのかな?。営業の給料から想像するに安くは無いんだろうなあ。

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2025年2月19日 (水)

I could not find the culprit.

02191_20250223112801  ポルシェ930のオートヒータ系の部品で、エンジンルーム内にあるブロアファン関係を制御して居るユニット。
 足元のアディショナルブロアが勝手に回って漏電する。コイツを叩いたら治ると言う症状。

02192_20250223112801  コイツはアディショナルブロア用の元電源を供給しているので、そこに無条件に12Vが出ていると聞いた症状が出る。
 色々テストするけど症状は出ない。さらにコイツがアディショナルブロア用の12Vを出力するには、エンジンルーム内ブロアに規定以上の電流が流れる必要が有る。何回やってもそういう状態には成らないし、回路を追っかけてもそれに繋がる異常は発見出来ない。
02193_20250223112801  仕方無いので良く壊れる部品を交換し、裏面も全部を再半田してリフレッシュ依頼の時と同じ作業を終えた。




02194  このケースは古風なアルミプレス製で、プリント基板をガイドする溝もアルミのプレス溝。その溝の突起部と基板の端っこが結構近いので、念のためにカプトンテープを貼って置いた。
 まあ、ここがショートしても聞いた症状にはならない場所だけど。
02195  このユニットを整備したので勢いが付き、自分の車の同ユニットも降ろして来た。
 私のはこの冬になってからブロアが回らなく成り、何時か修理しなければ・・・と放置して居た箇所。
 ブロアが回らなくてもエンジン冷却ファンの風がながれて来るので、まあまあ寒くない程度には暖房は効くので放置して居た。
 原因は大リレーコイルの断線だった、こう言う事も有るんだ。小リレーの入手は難しいけど大リレーは比較的簡単に入手出来る。手持ちのリレーに交換して修理完了となった。この場所に関してはリレーの入手よりも脱着の半田作業の方が難易度が高い。

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2025年2月18日 (火)

4-wire resistance measurement method

02181_20250223110201  ポルシェ993のエンジンルームブロア用レジスタ。普通に勉強した電機屋さんは「PWMでしょ」と言うと思うけど、信頼性なのか価格なのか知らんけど、モータと直列に抵抗を入れる変速方法が結構採用されて居るのは事実。

02182_20250223110201  当然の事ながら抵抗はメチャ発熱するので、この場合は自分が起した風の中に抵抗が設置される構造。本当にこれが最善の方法なんだろうか?。
 この車両は何回も問題を起していて、最終的に新品モータと新品レジスタに交換して有る。それでも時々レジスタと直列に入って居る安全ヒューズが切れてしまう。
 バイメタル式で冷えたら手動復帰出来るのだけど、復帰するまではCCUの制御でファンが全速で回転するから心穏やかには運転出来ない。
02183_20250223110201 電流が低いのなら接触不良とかもあるけど、電流が増える「負の接触不良」とか「虚数の抵抗値」とか聞いたことが無い。仕方無いから レジスタの抵抗線を交換して抵抗を大きくしてみる事にした。
 抵抗値は0.4Ωとかそんな領域なので、こんな領域の抵抗をそれなりに測定するには少しだけ工夫が必要。一般的には4線式抵抗測定法が用いられる。
02184_20250223110201  4線式のうち2本の線は電流供給線で、定格の電流をガーッと流す。多少の接触抵抗が有っても設定電流になるまで自動的に電圧を上げるので問題無い。
 残りの2本は電圧検出線で、設定された電流が流れて居る抵抗の両端電圧をそーっと測定する。ここで測定器のインピーダンスが十分に大きければ実用になる電圧が測定出来る。あとはオームの法則から計算すれば抵抗が出るという仕組み。
 ワニ口クリップを組み合わせて測定すれば良いのだけど、いまはアリエクスプレスなんかで安価な4線式のテストリードが入手出来る。値段的にもそっちを買った方が安い。
02185_20250223110201  最終的に0.4Ωを0.8Ωくらいまで上げてみた。言葉で書くと簡単だけど作業は治具を作ってカシメたりする必要が有るので以外と難しい。こういう時に機械と電気、理系と文系、等となぜ分けるんだろう?と思う。
 最終的にそれっぽいブロアの吹き出し口の先で発熱の検証。行けそうな感じなので装着して貰った。
 さて、今度はどうなるかな?。安全ヒューズの短絡とかはして無いので、「都市高速でポルシェが炎上」のニュースには成らないと思いたい。

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2025年2月16日 (日)

Wiper motor for Porsche 914

02161_20250223104201  初めてやるモータでポルシェ914のワイパーモータらしい。全然トルクが無いと言う症状らしい。電源を繋ぐとトルクが無いだけじゃ無くて電流は過大で明らかに内部が異常の雰囲気。


02162_20250223104201  中を開けるとコンミュテータは焼けて居るし、巻線は変色して締まっている。





02163_20250223104201  ブラシホルダもバラバラに崩壊。






02164_20250223104201  巻線を解すだけで絶縁被覆が全て剥がれてくる。こんな状態で絶縁出来て居る訳が無い。




02165_20250223104201  パキスタン人の気分で絶縁紙を切り出して巻線をまき直す。でも工賃は2000ルピーじゃない(笑)。




02166_20250223104201  飛び出し防止の部材を差し込み、ワニス処理の後に静バランス取り。動バランスマシンはまだ完成してない。




02167_20250223104201  ブラシホルダはガラス基板から切り出す。一番面倒なのは表面の銅箔を剥ぐ作業だったりする。




02168  良い感じに復旧出来た。モータ単体の試運転も上手く行った。
 このモータは古いDCダイナモに有る様な3ブラシ式で、発電機の3ブラシとよく似た考え方で、逆起電力の低いブラシを使う事で拘束回転モードを得て居る。

02169  全体を組み合わせて定位置停止モードの確認まで終わったら完成。
 最初の想像よりも大変な作業だった。ただメインのサイズと構造が930のエンジンルームブロアとほぼ同じだったので助かった部分はある。

 

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2025年2月14日 (金)

This motor does not rotate.

02141_20250223102201  ポルシェ964系に使われて居るエアコンフラップモータ。確か1台に5種類のモータが使われて居たと思うけど今回はそのうちの2台の修理。



02142_20250223102201  通常はプリント印刷された抵抗体のエンド部分が焼損して居たり、その上を摺動するブラシが傷んで居る事が多い。その理由はエンド位置の調整不良が考えられる。
 このモータアームとフラップの位置関係を調整するには、モータに正逆の電源を印加してストロークエンドまで動かし、そのときにフラップが物理的エンドの少し手前に来るように調節する必要が有る。
 これをやらずに適当に取り付けてしまうと、新品のモータを付けた所でどちらかのエンドでモータが唸ってしまい、過電流が流れて何処かが焼損する事に成る。必ずプラマイの電源を用意してストローク調整する事が重要。
 今回の1台は珍しく摺動リングの中央部分が焼損して居た。これってもしかしたらフラップに何か異物が噛み込んでしまい真ん中辺りの位置で止まったのかも知れない。
02143_20250223102201  そのせいか2台ともモータも傷んでいた。1台の方は修理出来なかったので手持ちのモータに交換した。




02144_20250223102201  もう1台の方は何とか修理出来たので修理して搭載した。
 このモータはモータ単体の無負荷だと精々70mAくらい。ギヤを組み合わせた状態でも100mAくらいの容量。しかし過負荷などで異常が起ると1.5A制限の電源を振り切る様な電流が流れる。
 この巻線を見たら解るように、これに1.5Aを超える電流が流れたらそりゃ焼損する。それだけで済んだら良いけど高価なCCUの内部ドライブ回路が死んだり奇妙な不調が出るようになったら痛い出費。
 と言う事で、964乗りの方はエアコンのフラップ系統を常にスムーズに動く様に整備して置きましょう。

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