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2013年8月 7日 (水)

血液サラサラなのに、オイルはドロドロですか?

08071 やっとポルシェのオイル交換をした。今までは誰かが何年か前に入れた正体不明のオイルのままで乗っていた。たぶん、私が選ぶオイルよりも高級で有ろうとの予想の元に。
 交換したオイルはMonotaROの5W-30。SM/CF規格でグループ3の化学合成油。10W-30の方が安かったけど、15%引きだったので清水の舞台から飛び降りる気持ちで高い方を選択。
 オイルとかプラグとか簡単に交換できる物になると、ネット上の情報が一気に増える。でも私はほとんど参考にしない。訳の解らない内容が多いし、そのエンジンを設計して取説を書いて故障の時に保証するのは、蘊蓄を書いている人達じゃ無いから。

 と言うことでポルシェのオーナーズマニュアルとヘインズ?のワークショップマニュアルを眺めてみた。オーナーズマニュアルは1987年でヘインズ?マニュアルは1984-1989と成っていた。あとは2010年の認定オイルリスト。
 オーナーズマニュアルの日常点検の部分では、SFかSE規格のオイルを補充しろとしか書いてない。一般人に解りやすく単純にしたのと、補充なんだから固さに拘る必要も無かろうとの意味だろうか。
 オイル交換の部分は少し詳細で、外気温に応じて5W-20から20W-50辺りまでの表がある。そして下の方には省燃費オイルに関しても記述があり、全温度範囲で10W-30と10W-40が使用可能に成っている。
 省燃費オイルに関しては、「それらか許容されるのは今のところ、全合成油かハイドロクラッキングオイルだけです。」との注記が有る。1987年の時点でこの様な記述が有るとは、先進的でも有るし理屈っぽくて好きだ。
 この辺りを今の時代に合わせたのが2010年の認定オイルリストだと考えられる。1984年以降の911関係のエンジンに関しては「Porsche A40」と言う規格に成る。これには0W-40、5W-40、5W-50、の3種類しか無い。十分な性能の5W-50が有るのだから、20W-50なんか必要ないだろう?と言うのが理屈が全て?のドイツ人的な考え方のような気がする。

08072  次は温度に関して。オイルの粘度は番手よりも温度の方に強く依存する。非常に乱暴な変換を用いて15W-40と0W-40を動粘度による記述に書き換えると、それぞれ600-14と400-14に成る。
 これは何を意味しているかというと、0℃の時の0W-40は100℃の時の15W-40よりも28倍も固いと言う事。缶の表記を見て固いだのサラサラだの騒いでみても、温度がちょっと変わったら粘度なんか劇的に変わってしまうわけだ。
 もう少し工学的で前向きな書き方をすれば、想定される使用温度範囲に応じてオイルの粘度を選定するのが望ましい。と言う事になる。まあオイルメーカの技術者の努力によって0W-40なんて言うオイルが有るのだから、それを入れて何も考えないというのも一つの手段だと思う。
 で、素性の知れない(でも触って解るくらい固い)オイルのままで600kmくらい乗った。その間は油温や油圧に気を配って見た。そしてだいたいの傾向が解った。今の私の使用環境に於いて。
 近場の買い物では90℃まで油温が上がらない事が有る。少し遠出しても95℃くらいでサチレートする。北九州の渋滞でも100℃行ったかな?と言う程度。
 対してポルシェの油温計はレッドゾーンが150℃から。認定オイルの0W-40で150℃だと、動粘度は7.0くらいまで落ちる。ポルシェの技術者はこの位までは許容しているし、検証済みだと想像できる。
 5W-30に置き換えてみる。このオイルの動粘度が7.0まで下がるのは油温が120℃くらいの時。油温計で行くと赤線の一つ下の線だ。ここまでは今の使用状況では行かない。と言うことは5W-30でも問題は無さそう。

 まあこんな事を色々考えたのと、安物のタイヤを使っていながらオイルだけは認定オイルの"モービル1"では人としての軸がぶれているような気がした(笑)。そして真面目な話だけど、ドロドロによる末端油量の低下を心配したのも有る。
 プラントで油圧配管とか計画した人なら感覚的に解ると思うけど、細長い配管内を油が流れるとき、油がドロドロだと圧損が凄い。圧損が凄いと末端の圧力は低くなるし流量も低下する。
 ポンプの後に圧力調整弁が付いているとき、ドロドロの油だと直ぐに設定圧に成ってブーッと吹いてしまう。この分の油は使われない。高性能の油を使っても、量が足りて泣けりゃ話にならないんじゃ無いの?と言う面も気になりだしたという訳。
 上記は全て今の私の使用環境を検証し、私が私のボロ車に対して行った事。週末に200km/hで700kmのツーリングをする人や、サーキットをガンガン走る人に勧めて居る訳じゃないので安心してくださいね。

 勢いで書いていたら長文になった。長文は興味の無い人は読まないから好ましい面も有る(笑)。
 そうそう、久し振りに仕事が終わってからMTBに乗った。筋力の低下を実感した。まあボチボチだ。

バイク 5km

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コメント

不本意にも 最後まで読んでしまったわ!!
オイルに求められる性能って、、
燃潤の講義 真面目に聞かなかったけど、
動粘度 消泡 極圧 酸化安定 カーボン封鎖、、、etc
くらいだったよね???
新車なら 考えるけど、、、(汗)
モノタロウさんの マシン油で良くない♪???(ギャハハハハ)

投稿: MASA | 2013年8月 8日 (木) 00時40分

 マシン油とかスピンドル油とか、数リッターを買うと安売りエンジンオイルよりも高いんですよね。
 渋滞時の油温が気になりだしたら、0W-40にするかオイルクーラの前に電動ファンを追加するか。

 調子が良かったら、両側面に大きく「MonotaRO」のステッカー貼りますから(笑)。

投稿: みつやす | 2013年8月 8日 (木) 08時57分

オイルに関する考察、勉強になりました。私のうろ覚えでは、例えば10w-30の10Wは、エンジンを始動しても良い温度(最低限の流動、潤滑性が確保できる)が10℃と思っており、30は、通常運転時の油の粘度のランクを示すものと思ってますが?間違っていましたら、ご指摘いただけませんか(o^-^o)

投稿: ラ・モート | 2013年8月 8日 (木) 14時10分

 低温側は10℃では無くて、-15℃か-20℃くらいまで行けたと思います。あくまでも目安なので、-10℃でエンジンがかからない車も有るかも知れません。
 たぶん、高温側では30番のごとく振る舞い、低温側では10番のごとく振る舞う。そう言うイメージで名付けられたのかな?と思ってます。

投稿: みつやす | 2013年8月 8日 (木) 14時44分

理屈はわかるんですが、自分は感覚的な人間なので、バイクに乗ってたときの感じからすると、とにかく上が30のようなやおいオイルだと、暑い季節にはサラサラになりすぎて気持ち悪〜い、ブチ回しているといかにもエンジンが悲鳴をあげている感覚でした。かといって冬は固いオイルを入れるとエンジンがかからないのでやおいの入れてましたけど。

投稿: 鬼 | 2013年8月 8日 (木) 22時41分

 実際に想定より油温が上がっているなら、それに応じた粘度のオイルが必要に成ってくるでしょうね。
 でも、その辺のオイルを適当に入れといても壊れはしないですよ(笑)。

 もう少し信頼性が確保できたら行きますよ。

投稿: みつやす | 2013年8月 8日 (木) 22時58分

当分つぶれないと思うので、じっくり熟成していただいて大丈夫ですよ(笑)ほら、ホイールの色とか…

投稿: 鬼 | 2013年8月 8日 (木) 23時35分

 潰れてしまうと只飯が食えないので、急いで熟成してかっ飛ばして行きますよ。ホイールは当然「白」!!!で。

投稿: みつやす | 2013年8月 8日 (木) 23時50分

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